三国志人物名の話〜字に浪漫を感じる回〜



2月1日の記事に、微炭酸。。さんからいただいたコメントをみて、
ふと思ったので、色々調べてみました。


「字(あざな)」って奴です。
昔の中国の人が本名を呼ぶのは無礼、としてつけたという別名?みたいなもの。


以前、妹からつけられた字の意味について少し教えてもらって、とても感心したのですよ。
掛詞とか、意味の捉え方とか、素敵だな〜。って。
さすがは漢字を作った国、中国!


今回名前の話題が出たので、自分でHP見てみました。


…とは言っても、私が三国志を知るのが遅かっただけで、
本当は広く知られていることなのかもしれませんが。


しかし、字の意味とかは、人によって感じ方が違うみたいで、これって決まっているわけではないのですね。
ある意味古い文学作品と一緒なのかも。


今回は、下のHPで見たことを自分の感想とか無責任に書いてるだけなので、
詳しく知りたい方は、直接そちらにどうぞ。


だったらイケるぜ!・三国志烈伝・字
三国志書房・三国志字辞典


感じ方が違うって書きましたが、全然決まりごとがないわけじゃないみたいで。
例えば、
キョウ維の字、「伯約」の「伯」の字は長男(第一子?)につけられる字。
(他にも曹孟徳の「孟」や、夏候元譲の「元」もそうみたいです)
司馬イの字、「仲達」の「仲」の字は次男(第二子?)につけられる、とか。
(同様に周公瑾の「公」も二番目らしいです)


この辺は、司馬イの兄弟達や、わかりやすいところでは、孫家なんかみると、
どうやら一目瞭然なようで。
孫策…字:符(「策」も「符」も「ふだ」を表す)
孫権…字:謀(権には「はかりごと」という意味もある)


つまり一番目の策、二番目の権みたいな。
と、思うととても安直な字だったんだなぁ…とか。
(そこの孫呉ファンの方、石投げないで!私も大好きです!)


面白いのは、呂蒙(字は子明)とかで、
三国志内では、名前と似たような意味の漢字を当てる字が多い中、
暗いを意味する「蒙」に、「明」という明るいの意味の漢字を当ててるのです。


中国には、陰陽の考え方(万物は陰陽で出来ているというあれ。)もありますし、
陰(武)しかもっていなかった呂蒙に陽(学)を与えた、素敵な字だと思います。
(でも陰陽的に言えば、多分、陽が武だと思いますが。)


後、素敵なのはやっぱり趙雲(字は子龍)ですね!
古代中国では雲とともにあるのは龍だったみたいです。


その姿、雲間を疾る小さき龍の如く。
とか言う意味だったら格好いいですよね。
「龍」という字は、武将としてはめっぽう強くても、位に頓着しない(世俗に興味がないとも取れる)趙雲にぴったりだと思います。


三国志一の有名人、関羽(字は雲長)も趙雲と同じような作りで、
名前、「羽」と字の「雲」で、雲まで羽ばたける羽を持つ者とか。
もしかしたら、暗に趙雲みたいな「龍」の意もあるのかも??(妄想中)
でも趙雲と違って、あくまで「羽」ってところが、「自分の力で空を飛ぶ」って感じがして、関羽らしいと思ってしまいます。


…漢字は様々な意味を持っているとの事で、本当に考え出すと、尽きないですね。
私はこういうの考えるのは大好きなのですが、
ここに書いたのは、所詮私の妄想ですから、気をつけてください。
字については、もっときちんと考察しているところがありますので。


でも…、
面白いので、皆様も妄想してみると楽しいかもしれませんよ(^-^)ミ?